caramelのブログ

アラサーのOLです。
日々読んだ本の感想をつらつらと。

最近読んだ本

九月が永遠に続けば 沼田まほかる


中身を見ずに裏表紙だけ見て買ったのですが
こんなに重い作品だとは思いませんでした。。。


主人公の息子が失踪したところから物語が始まり、離婚した夫の新しい家族など息子の人間関係を洗いながら探していくのですが。。
新しい奥さんの過去が残酷すぎて、主人公の若い恋人?との関係やなんなら息子の失踪すらどうでもよくなくなりました(笑)
個人的には女性の作家さんがこのような残酷な性被害を書くのには驚きました。
ただ直接的な描写が少なかったのにここまで読者に想像させるのはさすがとは思います。







(ネタバレ)









1番理解出来ないのが息子の文彦。
父の新しい奥さんの亜佐美とまさか繋がっていてあさみを守る為に失踪したとは。。
いくら亜佐美の過去が可哀想なものであるとは言え、1人の女に旦那も息子も取られるなんて主人公が可哀想。
元夫の雄一郎もよくわからないです。
散々な性被害に合っている亜佐美を妊娠させたり、被害に合った時と同じように頭に黒い袋を被せて行為したり怖かったです。


また文彦の担任は前の学校でも問題を起こしているし何かありそうだと思ったら特になくて残念でした。
冬子はひたすら可哀想でした。ただ自分の出自については知らさそうだったのだけが救いです。
犀田を突き落とし、冬子に薬を送ったのがミチコでしたがこの子誰だっけ状態の子だったのでそれが少し残念でした。